こんにちは、イロタカです。
新年初めての投稿になります。どうぞ今年もよろしくお願いします。

SEEX報告をそろそろ他のだれかに頼みたいですね…セックスミュージアム設立準備委員会は現在人手不足に陥っております(イロタカ以外にもメンバーはいます)。
他にもあらゆる仕事がございます、活動に興味がある方のご応募お待ちしております。

さて、去年の10月の性を探求する場性を探究する場SEEX 12は、映画「春画と日本人」鑑賞会を実施しました。日本初開催だった春画展の裏側に迫る映画を鑑賞し、セックスミュージアムの未来を語り合うという内容でした。


■21万人が熱狂した「春画展」
 
 日本初の大規模な春画展が、2015年9月、東京の小さな私立博物館「永青文庫」で開幕した。国内外で秘蔵されてきた貴重な春画約120点を一堂に集めて展示する画期的な試み。それまで年間2万人の来館者だった永青文庫に、3ヶ月の会期中に21万人が押し寄せた。女性来館者55%、5人に1人が図録を購入するという異例の記録を打ち立て、美術界の話題をさらった。
 開催までの道のりは困難を極めた。当初は、ロンドンの大英博物館で成功を収めた「春画展」の日本巡回展として企画されたが、東京国立博物館をはじめ国内の公私立博物館20館へ打診しても不調に終わった。海外で美術品として高く評価されている春画の展示が、なぜお膝元の日本ではすんなりと成立せず、小規模な私立博物館での開催となったのか。なぜ21万人もの熱狂的な観覧者が訪れたのか。映画は、展覧会を成功に導いた人々とともに「春画と日本人」をめぐる謎に迫っていく。(公式サイトより引用)

春画展の図録。辞書のように厚い。


私もセックスミュージアムを作ろうなんて考えが全くなかったころにこの春画展を訪れたのですが、入場するのに1時間近くかかり、入ってからも牛歩の歩みでした。日本最大級の変態イベントであるデパートメントHについて後ろのお客さんが話していて、日本中の変態が終結したのだろうかと思ったのを覚えています笑

購入した図録を友人とわいわい眺め、その後も思い出しては見返していました。
そしてこの図録を眺めているうちに春画作家から名前をいただくことを思いつき、つけたのがイロタカという名前です。歌川広重が歌川色重と春画を描くときに名乗っていたことを知り、色豊(イロタカ)としました。(この図録には歌川は出ていなかったと思います。本当は葛飾北斎の方が有名そうなので彼の春画作家名を取ろうとしたのですが、「てつぼうぬらぬら」だったのでやめました。まんこぬるぬるだと博物館の説得力がなくなりそうでしたので…)

歴史的な企画展であっただけでなく、個人的にも大きな影響を受けた企画展でした。

IMG_5378
上演会場ポレポレ東中野に貼られていた「春画と日本人」のポスター

■進んでは立ち消える開催場所の確保とセックスミュージアムの運命

セックスミュージアム案が浮上したころ、やはり図録に記載されていた開催場所確保の困難の話がとても気になっていました。春画展の成功があるからどうにかなるんじゃないかという期待と、大英博物館の巡回展として始まった春画展でさえこれほどまでに場所が見つからなかったというのにセックスミュージアムなんて到底無理じゃないかという思い。

映画では、話がうまく進むのに、最後の最後にGOサインが出ないという事態がひたすら繰り返されていたと証言者たちが語っていました。誰もが春画展に理解を示しながらも、最後の最後にリスクを恐れて取りやめる。私は最初から断られてばかりだと思っていたので、この期待が裏切られる過程に内心悲鳴を上げていました。そして、このときセックスミュージアムとして挑戦していた東京都主催のビジネスコンテスト、Tokyo Startup Gatewayの落選を予感したのでした(映画鑑賞1週間後にセミファイナル落選通知が来たのでした)。がんばろう・・・


■「春画と日本人」を見に行こう!

今回春画展の裏側を特集した映画ができたということを知り、これは見ておかなくてはと思い、SEEXでの対象としました。平日18時上映に来られる参加者はおらず、初めて参加者0名となりましたのでディスカッションの場は設けられませんでしたが、私は見られて本当に良かったです。まだ上映していますのでみなさまぜひご覧ください。

春画と日本人 公式サイト 
https://www.shungamovie.com/