セックスミュージアムができるまで

セックスミュージアム設立準備委員会ブログ

セックスミュージアム設立準備委員会ブログ。
性の研究を社会に還元する博物館を通じて性の健康を享受する社会を目指しています。 Committee for Preparation of SEX MUSEUM JAPAN

2019年01月

こんにちは、イロタカです。
性を探求する場SEEXでHIVコミュニティセンターakta見学に行ってきました。
去年からaktaのボランティアに参加していたのですが、今回の見学でaktaの魅力にあらためて気づき、大興奮しました(笑


aktaとは
アジアでも最大といわれるゲイタウン新宿2丁目にある
HIV/エイズをはじめとしたセクシャルヘルスの情報センターです。
そして、どなたでもご利用いただけるオープンスペースです。
バーやクラブ、ショップなどの情報、セクシャリティの事やLGBTの情報、
メンタルヘルスやドラッグなど依存症の情報などもあります。
もちろんHIV/エイズの最新情報や検査の事、
またHIV陽性者やその周りの人たちの手記集に触れることもできます。



aktaに貼られているポスター(去年撮影)



ちょっと分かりづらい場所に位置するakta、行くと毎回いろんなリーフレットを手に入れることができます。今回はコンドームを使う100の方法が記載されている「the 100 ANSWERS」をゲット。
IMG_0567
コンドームをスムーズにつけることは男女間でも大事な話だよね


aktaはただ啓発センターとして施設を運用しているだけでなく、2丁目のバーにコンドームを配布するデリバリーボーイズという活動を通じて街とつながったり、センターを通じて得た知見を研究結果として公表しHIV研究に役立てています。
他にも性風俗店や教育機関といった官民を超えたハブとしての役割を担っており、男性間性行為※の当事者への包括的なアプローチを可能にしています。
(※同性愛者とは限らないためこのように記載。世にいうMSM(Man sex with Man)のこと)

前身団体、非営利団体Rainbow Ringが2001年から活動を開始していることから、17年も活動してきているakta。HIV/AIDSの歴史の重さと先人たちの積み重ねでこのようなセクシュアルヘルスの情報センターとなっているわけですが、異性愛者や女性にはなぜこのような取組がないのか、疑問に思います。
結果としてセクシャルヘルスについて言えば、男性間性行為の当事者たちの方が進んでいると言えるのではないでしょうか。

長期にわたって活動してきたaktaの過去には、助成金打ち切りによる存続の危機があり、現在は20代の来場者の減少といった長期継続団体ゆえの課題があるのも印象的でした。
これからのセクシュアルヘルスを考えるとき、日本の先行事例としてakta等のHIVコミュニティセンターから学ぶことは有意義だと思いました。

ommunity center akta
[開館時間] 16:00-22:00 [定休日] 火曜・水曜/年末年始
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-13第二中江ビル301
TEL 03-3226-8998 FAX 03-6380-0575
http://akta.jp/




  


次回の性を探求する場SEEXは戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館wamです。マスコミをずっと賑わし、外交問題に影を落とす慰安婦問題。性の博物館を日本に作るうえで、避けては通れない性の問題だと思っています。
マスコミではなく、資料館を通じてイロタカと一緒に慰安婦問題について考えてみませんか。
資料館訪問後はおいしいお茶でも飲んで、のんびりしたいと思います。


性を探求する場SEEX 04
アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」wam 見学
2/10(日) 13時-17時半
参加費:一般1,000円(入館料500円+参加費500円※)、学生500円(入館料のみ)
https://wam-peace.org/

資料館滞在は1時間半で、その後お茶の時間として1時間取ってあります。
参加希望者はご連絡ください。
※セックスミュージアム設立準備委員会の運営費とさせていただきます。

セックスミュージアム設立準備員会代表のイロタカです。
去年の8月より月に1回開催している「性を探求する場SEEX」について本ブログで案内していなかったため、取り上げようと思います。


■「性を探求する場SEEX」とは
そもそも「性を探求する場SEEX」のSEEXとは、SEEKとSEXを繋げてつくった言葉です。
探求

「探す」「挑む」という意味があるSEEKを用いることで、
受け身で性を学ぶのではなく、主体的に性を探求する場という意味を込めています。
辞書

■過去の内容
6名以下のワークショップで、去年の8月より月1回を目安にイロタカが開催してきました。

今まで扱ってきた内容としては下記のとおりです。
 8~10月 ノルウェーの公共放送が制作した子ども向け性教育番組の視聴
 11月 イロタカの台湾報告会
    (HIVコミュニティセンター、プライドパレード、慰安婦博物館)
 12月 性に関する博物館の世界地図 Sex Museum Around the World の観覧

イロタカ個人が共有したいと思った題材を軸に感想を言い合うスタイルでした。
参加者のスケジュールに併せて複数回開催した月もあったため、現時点で6回開催しています。参加費は一律で500円です。

ワークショップにおけるグランドルールは少しずつ変化した結果、現在は下記のようになっています。
ルール

■参加者
参加者はイロタカの友人、イロタカが性について学ぶイベントで出会った人々、Twitterで本イベントを見つけてきた方々です。
必要最低限の情報開示をした結果、セクシュアリティ、国籍、年齢、性交渉の頻度、性的価値観、職業等の背景が非常に多様な人たちが集まりました。


■SEEXの難しさ
①人を限定しないことの難しさ
参加者の背景があまりに多様であったために共感というものが起きづらく、言いたいことが言いづらくなり、題材は面白いけどディスカッションがいまいちという状況が続きました。

これはファシリテーターであるイロタカの力量不足というのもあるのですが、
参加者自身も自分と違いすぎる他人に出会うことが普段からなかったり、ワークショップ慣れしてなかったり、性について話すことに慣れていなかったりして、そういう人たちをひとくくりにしてワークショップをやることは無理があったように思います。

ディスカッションの時間を短くすると不満が出るも、ディズカッションを長くしたところで気持ち良い話し合いができるわけでもありませんでした。


②運営の難しさ
ドタキャン率の高さも悩みの種でした。
ひどいときは参加者の半数がキャンセルということもあり、少人数ワークショップには痛手でした。


■2019年 1~3月の予定
2018年の反省を踏まえ、1~3月は私が興味がある題材は引き続きとりあげるものの、場所を借りてワークショップを開催するのではなく、お出かけ形式でやってみることにしました。
キャンセル対応がしやすくなるというのはもちろんあるのですが、一緒に行ったことがない場所に出掛けることで一体感が生まれ、いろいろ話をしやすくなるのではないかという期待があります(「みんな初めて」という共通項ができるので)。4月以降はこの3月までの様子を見て判断していこうと思います。


1/20 16:00-17:45
HIVコミュニティセンターakta見学(参加者受付中)
参加費 500円 ※
集合場所 参加表明していただいた方に直接お伝えします。

今年初の性を探求する場SEEXは、「新宿二丁目の公民館」とも呼ばれているakta見学になります。
aktaでは現在イラストレーターこうきさんによる原画展も開催中。
aktaの説明後、こちらもみんなで見ようと思います。
IMG_0482

akta webサイト http://akta.jp/

当日まで参加希望受け付けますので、是非参加をご検討ください。
※セックスミュージアム設立準備委員会の運営費に利用させていただきます。


2月未定
戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館wam見学

https://wam-peace.org/

3月平日未定
日本性教育協会の資料室見学

https://www.jase.faje.or.jp/pub/archive.html 


どれも参加者募集中です。ぜひご連絡ください!

寒中見舞い申し上げます。
セックスミュージアム設立準備委員会代表のイロタカです。
ほぼ個人で委員会を回していた2018年、こんなことがありました。
*2018年 イロタカ活動内容* 【4月】 ・セックスミュージアムを発案。  既に取り組んでいる人たちがいないか、調査を開始。 【7月】 ・性と健康を考える女性専門家の会入会 ・日本性科学会入会 【8月】 ・セックスミュージアム設立準備員発足。 ・少人数ワークショップ「性を探求する場SEEX」を初めて開催(その後月1回以上のペースで継続開催中)。 ・アジア・オセアニア性科学会(インド)に参加。  かつてインドにあったセックスミュージアムのその後について聞き取り調査を行う。    【9月】 ・性の健康デーで世界中のセックスミュージアムについて記載した"SEX MUSEUM AROUND THE WORLD"を展示。 ・サンフランシスコのGLBT Museum関係者にセックスミュージアムについて相談。 【10月】
・ウィーンの避妊・中絶博物館の関係者に
セックスミュージアムについて相談。 ・台北のHIVコミュニティセンターを5つ見学。 ・台湾の慰安婦博物館Ama Museumを見学。 ・台北プライドパレードに参加。 ・セックスミュージアム設立準備委員会説明会開催。 【11月】 ・ソーシャルビジネス創業塾のピッチ大会で資料審査1位通過。  虎の門ヒルズでプレゼンを行う。
こうして振り返ると意外といろいろやっていたんだなとしみじみします。
当初はふわっとしていたセックスミュージアムの構想も、「性の健康」の享受を目指し、時空・文化や社会・種としてのヒトも超えて性を俯瞰する博物館というところに落ち着きました。
最初のうちはターゲットとなる顧客をその都度設定し、顧客が持つ性の悩みについて学際的にとらえ直す企画展を開催していこうと考えています。将来的には研究施設や図書館を併設する、所蔵品を保有する博物館になることが理想です。
2018年はこのように私イロタカによる単独行動がメインでしたが、 2019年はセックスミュージアム設立準備員会に入会してくれたメンバーたちと、セックスミュージアムについてさらに考えを深めながら楽しく活動していきたいと考えています。 下記についてはすでに決定しています。 是非ご参加いただけますと幸いです。 ・性を探求する場SEEX 「新宿二丁目の公民館」HIVコミュニティセンターakta見学(1/20)
性を探求する場SEEX 戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館 wam見学(2月未定) ・性の健康デーでの展示(9月) ・日本性科学会学術集会登壇(10月・鹿児島) ・台湾不二ラテックス社コンドーム工場見学ツアー開催(10月予定) 今後ともどうぞイロタカとセックスミュージアム設立準備委員会をよろしくお願いします。


イロタカ

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