こんにちは、イロタカです。
4月の
性を探求する場性を探究する場SEEX 05は、LGBT関連の国内外の書籍、雑誌、ミニコミ、同人誌、コミックなどを集めたLOUDライブラリー見学を実施しました。 
ゴールデンウィークを終えて、時代も超えて、はるか昔のように感じられますが、報告をば。

D58gk82V4AAIokH

■LOUDとは
1995年6月に創設されたLOUDは、レズビアンやバイセクシュアルの女性をはじめとするセクシュアルマイノリティーズの当事者とそれを応援する非当事者が自由に活用できるフリースペースです。
室内にはセクシュアリティに関する国内外の書籍・雑誌・コミック・同人誌などを集めたライブラリー(貸出OK)や全国の団体やグループのミニコミ誌(閲覧用)、書籍・LOUDオリジナルレインボーアクセサリー・『プリカちゃん』Tシャツなどが揃ったキオスクなどがあります。
室内にはセクシュアリティに関する国内外の書籍・雑誌・コミック・同人誌などを集めたライブラリー(貸出OK)や全国の団体やグループのミニコミ誌(閲覧用)、書籍・LOUDオリジナルレインボーアクセサリー・『プリカちゃん』Tシャツなどが揃ったキオスクなどがあります。(LOUD HPより)


3人のレズビアンの手によってオープンしたこのコミュニティスペースは、現在は3人のスタッフと数人のヘルパーによってボランティアで運営されています。運営費は利用料、維持会員費、オープンデイ・キャンドルナイトなどの収益金によってまかなわれています。


「同性愛に対する偏見や無理解、無関心により、女性、特にセクシュアルマイノリティ女性が、まだまだ生きにくい状況下に」あることから、「“あえてセクシュアリティにこだわる”立場を設立当初から、一貫して」通されているこのコミュニティスペースにある、ライブラリー見学が今回の目的でした。



■LOUDがある中野という地域

新宿二丁目にもアクセスがいい中野という地域は、古くからセクシュアルマイノリティフレンドリーな地域です。この日は偶然、2011年に日本初のオープンリー・ゲイの公務者となった石坂わたるさんが区議会議員選挙に向けた演説をされていました(再選おめでとうございます)。
D4ldor-UUAU5DiW



■LOUDにある資料


1995年から続くこのコミュニティセンターにある資料の可能性はまさに未知数。
国会図書館には揃っていない、レズビアン関連の商業誌だけでなく、団体のミニコミ誌など保管されづらい資料が残っていました。こちらの画像はニューヨークのプライドパレードのフォトアルバム。細かく説明がついており、ここに歴史があるということを実感しました。尊い・・・



人々に資料を公開し、後世に残していく作業というのは、時間も場所もお金も労力もかかる大変なことです。そしてそのような資料がなければ、過去を知ることはかないません。そして資料がないと、歴史展示をする博物館を作ることも難しい。

大学院時代から知っていたLOUDをみなさんに知ってほしい、ここまで継続されてきたLOUDの方々への敬意をセックスミュージアム設立準備委員会として表したいと思ってきたのですが、こうして少しでも知っていただける機会を設けることができて本当によかったです。 
当日は大学の先生とそのゼミ生がわんさかいらして、ちょっと場所が狭く感じるほどでした。


世界にはLGBTをはじめとしたセクシュアルマイノリティの歴史博物館が多くあります。日本ではこのように団体や個人が所有している状態で、知らない人は全く関わることのない状況と言えます。
今回久しぶりに訪れましたが、商業用のビデオテープがあることに気付きました。ビデオテープの寿命は30年前後、もしかしたらもう見られなくなっているかもしれません。

資料は、残そうという意思がないと残りません。昨今のLGBTブームから、このような歴史資料保管へ多くの人が関わっていくことを願うとともに、セックスミュージアムとしても関わっていきたいと強く思いました。


 
 
次回のSEEXはかなまら祭りで有名な金山神社の資料室、若宮八幡宮郷土資料室見学です。是非ご参加をご検討下さい。
Facebook イベントページ